第5回「圧着はがき」のデータ作成方法は?
今度、印刷についてのセミナーを開催することになったんですが、効果的なDMはがきを作りたいと思っています。
すごいね!あおくんが講師になるの?
効果的なDMはがきなら、「圧着はがき」がおすすめだよ!
圧着はがきですか。
自宅にはよく届くけれど、どういう時に使うといいのでしょうか?
まずは圧着はがきの特徴を紹介するね!
圧着はがきの特徴
① 郵便料金が抑えられる
通常のはがきよりもたくさんの情報が載せれるにもかかわらず、郵便料金は同じ。
(A6はがきサイズの場合)
② 機密性がある
一度はがすと、再び貼付けることができないため、第三者に中身が見られにくくなります。
受取人にのみ情報を知らせたい場合に最適。
③ 開封率が高い
「つい、めくりたくなる」心理をくすぐります。
では、圧着はがきで案内状を作ります!
まずはテンプレートをダウンロードっと。
あれ?「ずらし折り」と「コーナーカット」は、どう違うんですか?
「ずらし折り」は、圧着を開きやすくするために、折り線の位置をずらしたもの。
「コーナーカット」は、地側の角を落としたものだよ。
ほー。
いろいろあるんですね。
そうだね。
一般的なのは、「ずらし折り」の、「宛名面ずらし」だよ。
データ作成の注意点はありますか?
A6サイズの圧着はがきを「郵便はがき」として使用する場合には、いろいろと注意が必要なんだ。
近年、郵便規定に関して日本郵便の指導が厳しくなっているからね。
え!そうなんですか。
プリタン、詳しく教えてください!
まず知っておかないといけないのは、この2点。
・最も面積が大きい面が「はがき本体」となる。
・はがき本体の上辺か左辺に「POST CARD」「郵便はがき」の表記が必要。
最も面積が大きい面??どういう意味でしょうか?
はがき本体
はがき本体の上辺か左辺に「POST CARD」「郵便はがき」の表記が必要ということですね。
表記をしなかったら、どうなるんでしょうか?
この表記がないと、定形外郵便(封書扱い)となり、1通あたり85円では送れなくなるんだ。
えええ!それは大問題ですね。忘れないようにします。
「POST CARD」
「郵便はがき」の表記
なるほど。
はがき本体については、バッチリです!
最後に、データ作成の注意点を説明するね。
データ作成の注意点
よし、これでバッチリ。
セミナーの後は、プリタンの生ライブを行いますので、よろしくお願いします。
えー!聞いてないよー!
キングプリンターズよりお願い
近年、郵便規定に関して日本郵便の指導が厳しくなり、郵便はがき料金の適用・広告承認が得られないケースが発生しております。広告郵便などの割引を申請される場合は、郵便局で事前審査(相談)をお願い致します。
初心者向けの印刷データ作成ガイド「完全データへの道」が便利な冊子になりました。多くの方に読んでいただけるよう、イラストや会話で構成していますが、その内容は、プロのDTPスタッフ監修のもと作成しておりますので、印刷会社のエッセンスを加えた、たいへん実用的なものになっています。ぜひ、お手元に一冊置いてご活用ください。
項目別ガイド
- 第1回:文字のアウトライン
- 第2回:塗りたし
- 第3回:リンク画像
- 第4回:画像の埋め込み
- 第5回:文字を収める範囲
- 第6回:画像解像度
- 第7回:刷色について
- 第8回:拡張子について
- 第9回:折り幅について
- 第10回:トンボについて
- 第11回:CMYKとRGB
- 第12回:サイズについて
- 第13回:天地について
- 第14回:K100の秘密
- 第15回:文字の最小サイズ
- 第16回:ガイドについて
- 第17回:圧縮について
- 第18回:解凍について
- 第19回:特色について
- 第20回:ファイル名について
- 第21回:裏移りについて
- 第22回:ラスタライズについて
- 第23回:ロック、隠すについて
- 第24回:孤立点について
- 第25回:グレースケール変換
- 第26回:フォトショップでガイド
- 第27回:続フォトショップでガイド
- 第28回:サンプル画像について
- 第29回:オーバープリント
- 第30回:フォトショップの保存形式