5.ホワイト+CMYK印刷のデータ作成の注意点
5.1 紙の素材や色によって同じデザインでもこんな違いが出ます!
紙の⾊と素材の違いで同じ写真を使⽤していてもこれだけオブジェクトや写真の⾊に違いが出ます。
例えば、⿊・紫・ピンクの⽤紙を使って、どれだけ違いが出るか⾒てみましょう!
カラーペーパー:ミランダ-FS 黒
カラーペーパー:キュリアススキン ピンク
カラーペーパー:キュリアススキン バイオレット
※写真はイメージです
ピンクの紙の場合、ビンの写真が他と⽐べるとピンクになっているのがわかります。
ホワイトを写真(画像)の下に引き乗算をした場合、実際に印刷された印刷物を確認してみると紙の素材や⾊が写真に影響することがわかります。
暗い⾊(⿊や紫)だと少し⻘⽩く暗くなり、明るい⾊(⾚やピンク)の場合は、鮮やかに印刷されます。
5.2 CMYKの総インキ数によって、印刷時の色の出方が変わります!
ホワイト+ CMYK 印刷では、「白地の紙に印刷する」印刷物より色に関して注意が必要になります。
カラーペーパーの上にホワイトインクをのせ、その上にCMYKカラーをのせて印刷しますが、通常の印刷物のような「白地の紙」と「インクの白色」とでは質が異なるため、上にのるCMYKカラーがパステルカラーのような薄めの淡い色味だと、表現がはっきり出ない可能性があります。
Before
パソコン上のデータのイメージ
実際に印刷した印刷物
メガネの赤丸のインキ総量は、86%になります。
After
パソコン上のデータのイメージ
実際に印刷した印刷物
メガネの赤丸のインキ総量は、130%になります。
上の2つの総インキ量を比較してもらうと、インキ量の低い方は実際に印刷しても薄い色で印刷されていることがわかります。
反対に総インキ量が高いものは、より鮮やかに印刷されています。
スタッフからのアドバイス!
最初にデータを作成した時は淡い色のイメージで作成していました。
実際にテスト印刷してみると、パソコンでみるデータの色味より、薄めの色味で印刷されていました。
次に、全体的にCMYKの色を濃くしてみました。
画面上のデータではあまり違いが分かりませんが、実際に印刷してみると色の濃さが変わリます。
カラーペーパーの色も白い紙に比べると色味が濃いのでCMYKカラーを使⽤する際は、できるだけ濃い⾊や鮮やかな⾊を使⽤することをおすすめします!
5.3 印刷時の版ズレに関して
ホワイト+ CMYK 印刷はカラーペーパーの上に、ホワイトインクを下地としてのせ、その上にCMYKカラーをのせて印刷することで、カラーペーパーでもCMYKカラーを表現する事ができる特殊印刷です。
場合によっては同じ位置、同じサイズの特色WhiteとCMYKカラーを重ね合わせて作成していても印刷時に発生する版ずれにより、下地のホワイトインクが少し見えてしまう事があります。
この現象を回避するために、「トラッピング処理」を行うことをおすすめします。
1 ホワイトオブジェクトの「線」設定に白(CMYK:0%)のカラーを選択します
線幅は 0.2pt と設定してください
2 拡大するとオブジェクトの周りに白い線がついている事が確認できます
特色Whiteとカラーオブジェクトを重ねて、カラーオブジェクトは「乗算」します。
3 この状態で印刷すると、多少の版ずれが起こっても、ホワイトが見える事がありません。
- 0.1mmのズレは許容範囲内となります。
- ホワイト+CMYK印刷での白色(CMYK:0%)はオブジェクトとしてデータ上に存在はしていますが、印刷物には反映されません。
※写真はイメージです
ホワイト+CMYK印刷の
データ作成 目次
まずはサンプル請求が
オススメです!!
実際に見ていただくと仕上がりがご想像いただけると思います。
この作成ガイドと合わせて、データ作成にお役立て下さい。
「ホワイト+CMYK印刷」は基本セットに含まれておりませんので、ご入用の方は無料サンプルセットのご請求ページの「ホワイト+CMYK印刷」の「必要(自ら選ぶ)」にチェックを入れてください。