はじめまして。
キングプリンターズという印刷通販の会社でマネージャーをしている赤松と申します。

今回、「知らないと損をするネット印刷の話」と題して、ネット印刷に関するコラムを書かせて頂くことになりました。

このコラムを立ち上げた理由はただひとつ、「ネット印刷を依頼して、失敗してしまう人を減らすため」です。

というのも、私自身過去に「ネット印刷を使う側」として失敗した経験があり、同じ失敗をして残念な思いをするお客様を一人でも減らしたいと思ったからです。

ネット印刷で失敗してしまう原因は、お客様側だけではなく印刷会社側にもある

インターネットの発達により、誰でも手軽に低コストで印刷の発注ができるようになりました。

しかし、手軽に利用できる反面、よくわからないままネット印刷を頼んでしまい、想像していたのとは違った物が出来上がってくるなど、失敗する人が増えています。

具体的な失敗例としては以下のようなものがあります。

  • 写真がイメージしていた色よりも、薄暗い色になってしまった
  • 印刷物のフチに、印刷されていない部分があった
  • 両面印刷の裏表の向きがイメージと逆だった

印刷に失敗

これらの失敗が起こった結果、もう一度印刷するための費用がかかるだけでなく、最悪納期に間に合わなくなってしまいます・・・!

では、なぜ上記のような事が起こるのかというと、それは「印刷データに不備があるため」です。
「印刷データの不備」というのは、「データがすぐ印刷できる状態になっておらずそのまま印刷すると仕上がりの品質を大きく損なう」状態のことです。

そもそも、ネットで印刷を依頼するのが初めての人やネット印刷に慣れていない人は「入稿データ」をきちんと作ることができないため、データ入稿時に不備を起こしやすいんです。

では、だからといって、「印刷を依頼する側」であるお客様だけに失敗の責任を押しつけてもよいのでしょうか?
私はそうは思いません。

これは、お客様側だけの問題ではなく、印刷会社が説明やサポートを充分にできていないせいでもあると感じています。

ネット印刷を使う側の立場で失敗した経験

そのような考えに至った理由は、私の過去の経験にあります。
実は私は、今の印刷会社に勤める以前、出版会社に勤務しており、編集の仕事をしておりました。

その時、普段使っていた印刷会社さんが機械トラブルによりたまたま利用できなかったので、普段とは別の印刷会社を使いました。

しかし、何度入稿しても、その会社の担当者から「このデータでは印刷できない」と言って返され、一向に入稿することができませんでした。

その会社では、入稿データのサポートや編集を代行してくれるサービスは一切なかったので、手探りで自らデータを修正し、ようやくデータが入稿できたのは、最初のやりとり開始から2時間後のことでした・・・。
(しかも、その日は夜に会社の打ち上げがあったのですが、結局それにも参加できず・・・)

印刷に失敗したイメージ

このような体験もあって、私は「これからネット印刷を使う人」や「今後使おうと思っている人」には、同じような辛い体験を絶対にして欲しくないと考えるようになりました。

「ネット印刷を頼む前にここを読んでおけば大丈夫」と言われるようなコラムに

最近では、ネットで検索すれば入稿データの作り方に関する記事は多くヒットするのですが、基本的に印刷会社側の視点で書かれており、初心者の視点で分かりやすく書いてある記事はあまりありません。

そこで、過去「ネット印刷を使う側」として苦労した経験があり、かつ現在は印刷会社に勤める立場の私が、「ネット印刷でデータ入稿する時はここを読んでおけば大丈夫」と言われるような「虎の巻」になるコラムを書こうと決意しました。

もし、これからネット印刷を使おうと思っている人は、この「知らないと損をするネット印刷の話」をぜひチェックして頂ければ幸いです。