ハジメくん

PP加工をするメリットは、用紙の表面にフィルムが圧着されることで、印刷の発色が変化することやインキの裏移りを防ぐことなどです。

雑誌の表紙やトレーディングカードなどで、用紙の表面に触るとツルツルとしていているものを見たことはありませんか?
このようになっている印刷物の多くは、紙の表面に「PP加工」がなされています。

この加工はツルツルと光沢があるものだけでなく、ツヤ消しに加工されたスムースな質感のマットタイプやキラキラと光るホログラム柄の入ったものもあり、表面に多少の水がついてもふきとれるため、カフェのメニューにも使われていることが多いです。
加工前の用紙よりも、とくに「見た目」に関係する多くのメリットがあります。

そこで今回はこのPP加工を使った印刷物のメリットをまとめてご紹介します。
デメリットも合わせてご紹介していますので、PP加工をすべきかどうか、お悩みの方はぜひご覧ください。

PP加工の「PP」とは何の略?

PP加工のメリットをお話しする前に、まずはPP加工のPPとは何の略であるかを説明します。
PPとは「Poly-Propylene(ポリプロピレン)」の略のことで、PP加工ではこのポリプロピレンの素材でできたフィルムを印刷物に圧着させています。
ポリプロピレンはビニール袋やプラスチック容器で使われている素材であり、水分の影響を受けにくいことが特徴です。
このことから、紙の表面に圧着されることで、その印刷物にビニール素材が持っているような特徴が追加されます。

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このPPフィルムの厚みはとても薄い(コートPPで0.02mmほど)のですが、1枚のフィルムは3つの層によって作られているんですよ。

PP加工の種類

PP加工の種類は、フィルムの中間層をレーザーで削るなどをして加工することで光沢のあるものからマット調のもの、柄が入ったものがあります。
フィルムの特徴によって、見た目がそれぞれ変化するため、一つずつ紹介していきましょう。

コートPP


コートPPとは、つやつやとした光沢のあるフィルムのことです。ビニールの素材そのままで作られたフィルムで、一般的な雑誌の表紙によく使われています。

マットPP


マットPPは見た目がつや消しタイプであるフィルムです。つるつるといった質感よりもすべすべといった印象になり、光の反射を抑えた仕上がりとなります。

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マットPP加工はすべすべとした触り心地に加えて、指紋がつきにくい効果もあるので、キングプリンターズのPP加工の中でも人気のフィルムです。個人的にもとてもオススメのフィルムで、すべすべ感がクセになります♪

ホログラムPP


ホログラムPPはレーザー彫刻でフィルムの中間層に柄が入れられています。光の反射する角度によって模様が浮かび上がり、虹色に輝いて見えるフィルムです。

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ちなみに、フィルムを貼らずに光沢のある見た目にするPC加工はプレスコート加工のこと。
印刷物の表面に、アクリル樹脂やニスといった素材を熱と圧力をつかってコーティングしています。PP加工と比較すると強度が弱く、撥水性などは下回るのですが、PP加工よりも安価で環境に優しいと言われている加工です。

PP加工をするメリット

ここでは、PP加工のメリットを紹介していきます。

  • 印刷物の発色が変化する

  • PPフィルムを貼りつけることで、インクの発色が鮮やかな印象となることや、落ち着いた印象になるといった変化があります。

  • ベタ塗りの印刷物の裏移りを防ぐことができる。

  • インク量が多い色の印刷物の場合、乾燥させていても加工を行う際の圧力などといった影響により裏移りが発生してしまう場合があります。
    こうなってしまうと最悪の場合、印刷をやり直すこととなり、希望の納期よりも遅れてしまうかもしれません。
    しかし、PPフィルムを圧着していることで、インク移りを防ぐことができます。

  • 印刷物に折り加工をする際、背割れを防ぐことができる。

  • 厚みのある印刷物に折り加工を加える際、折り目の部分がひび割れ、インクが剥がれてしまう現象を背割れと言います。
    フィルムを貼り合わせたPP加工は、インクも一緒に圧着されているため、剥がれることがありません。

  • 多少の水をはじいてくれる。
  • ビニール素材の特性である「撥水性」がプラスされることで、PP加工された用紙は水を多少はじくようになります。
    ただ、裁断されているサイドの部分は用紙がむき出しで「防水」ではないので注意しましょう。

  • 印刷物の表面に傷がつきにくくなり、保管性が高くなる
  • PP加工をすることで、紙の耐久性が増して表面が傷つきにくくなります。このため、ショップカードなどに利用すると、財布の中で何度出し入れしてもボロボロになりにくくなります。

このようなメリットがあるので、本棚で擦れ合うことが予想される冊子の表紙や、財布の中で擦れやすいショップカードといったアイテムにPP加工をすることはオススメです。
また、コートPPのフィルムは発色を鮮やかにしてくれることで飲食店のメニュー、マットPPは上品さや高級感を与えるため美容業界で使われるカードやパンフレット、ホログラムPPはトレーディングカードのレアカードなどと相性がいいフィルムになります。

PP加工で発生するデメリット

メリットを紹介したところで、続いてはデメリットを説明していきます。

  • 片面PPの場合、用紙が多少反ってしまうことがある

  • フィルムを貼り付けた側の面が引っ張られる状態となるため、PP面側に反ってしまうことがあります。

  • ホログラムPP加工の場合はとくに、フィルムの切れ目の部分が気になる

  • PPフィルムの幅は決まっており、用紙の幅を越える場合はフィルムをつなぎ合わせて加工するため、境目が気になってしまう可能性があります。

  • 滑りがよくなることで、細やかな断裁や角丸はズレが生じやすくなる

  • PP加工のフィルムによって断裁の刃も滑りやすいため、ほかの用紙と比較するとズレが生じやすくなります。また、半径が最も小さい「角丸3R(mm)」をご選択いただきますとシャープな角丸に仕上がらなかったり、フィルムがめくれ上がる(剥がれる)場合がございます。

  • 納期や加工費用が追加される
  • フィルムを圧着する日程が必要になり、多くのネット印刷会社では+1〜2日ほどの納期が必要です。

  • ペンで筆記しにくくなる
  • 水分をはじいてしまうことによりインクが染み込まず、ペンの種類によっては筆記することができません。

そのため、不特定多数に渡すバラマキフライヤーやスタンプカードの押印する面に、PP加工は不向きと言えます。

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ちなみにデメリットに「ペンで筆記しにくくなる」とあるのですが、マットPPであれば油性ボールペンで問題なく筆記していただけます。

まとめ

一口にPP加工といっても種類があり、種類によってもメリットが異なることを知っていただけたのではないでしょうか。
それぞれのPP加工のメリット・デメリットを踏まえて、ぜひ印刷物をお作りくださいね。

今回ご紹介したコートPP/マットPP/ホログラムPPの種類以外にも、キングプリンターズではベルベットPPを使用したベルベットPP名刺もご用意しています。高級感のあるマットな仕上がりですが、マットPPとはまた違った滑らかな手触りがあります。
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